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フランの言い分


 フランドールの波状攻撃に呑み込まれた魔理沙は、体の至る所に弾を喰らい地面に叩きつけられた。もはや弾幕を返すこと敵わない魔理沙に、フランがひたひたと歩み寄る。
 魔理沙は膝を突きながらも八卦路を構えて抵抗の姿勢を見せた。苦悶の表情を浮かべるその有様を見たフランは、顎をふっと上げて魔理沙を見下すようにした。
「大丈夫。生きている人を壊したことはないから」
 暗闇の中で七色の羽が揺れる。魔理沙は、眉間に皺を寄せて呟いた。
「壊れた人間はみな死んでいるんだぜ」

  おわり


『クマとキツネ』より