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野菜と豊穣の神様


 吹きすさぶ寒気の中、洞窟に籠る秋穣子は来る日も来る日も祈りを奉げた。
 農家の人に報いが訪れますように、幻想郷に豊穣が齎(もたら)されますように。両足を踏ん張り、鬼気迫る表情で、大地に力を与え続けた。

 翌年、幻想郷は例年になく夏野菜が大豊作となった。

  おわり


『オンドリと宝石』より