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てゐの贈り物


 てゐが時々、竹林で採れた山菜やキノコを持って鈴仙のもとを訪れる。その度に鈴仙はてゐを歓迎して、持ってきたものを焼いたり、鍋にしたりした。そうしててゐとまあるい食卓を囲むとき、鈴仙は頬が落ちそうなほどの幸せを噛み締めた。
 けれども、てゐがいなくなった後には、大事な大事な人参が姿を消すのであった。

  おわり


『病気のシカ』より