チルノ姫、説教の可視化を求める機運に則して
つい最近あるところに、妖精のチルノがいました。チルノは池へカエルを凍らせに行きました。 チルノがカエルの冷凍に精を出していると、すすすっと背の高い四季映姫がやってきました。 「あら、これはどうしたことでしょう」 四季映姫はチルノを拾い上げて、職場に持ち帰りました。 昼下がり、どでかい机を挟んで、ふかふかの椅子に腰かける四季映姫が直立するチルノに言いました。 「仮にも生命体であるあなたが力に任せて、平等に存在しうる命を無闇に奪ってはいけません。思慮の無い力はいずれ身を滅ぼします。 万物は自然の流れに則って成り立っているのです。あなたのどこに生殺与奪の権利があるのですか?」 チルノが言いました。 「だったら実現してよ。誰も死なない世界をさ」 そばにいた死神が笑いました。 おわり 『旅先での出来事を自慢話する五種競技の選手』より その他の出典:桃太郎 <福娘童話集 きょうの日本昔話> http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/index.html